ネットワークエンジニアのITブログ

長らくネットワークで生活してきましたが、ここ数年クラウドとサーバー系に触れる機会が増えて、日々成長しています。最近のお気に入りはNSXALBとGoogle Cloud。

vCenter7.0へアップグレードしてみました

ESXiホストのvExpertライセンス切れで起動できませんでしたが、正規ライセンスを入手することができ、仮想マシンの起動ができたので、さっそくvCenter7.0にアップグレードしていきます。

ISOイメージのダウンロード

まずは、VMware vCenter Server 7.0U3LのISOイメージを以下のメーカーサイトからダウンロードします。
https://customerconnect.vmware.com/jp/downloads/details?downloadGroup=VC70U3L&productId=974
ファイルが2種類ありますが、「VMware vCenter Server Appliance」のほうから「今すぐダウンロード」を選択します。

ダウンロードしたファイルを選択して右クリックから「マウント」を選択します。

新しくドライブが表示されるので、以下のパスまで移動して「installer.exe」を管理者として実行します。

インストール(ステージ1)

vCenterのアップグレード流れとしては、一時的に新vCenterを作成し、旧vCenterから新vCenterへ移行をする流れになります。
よって、IPアドレスも一時的に付与されますが、引継ぎの際には既存のIPを引き継ぎ、起動時は、旧vCenterを停止して新vCenterが起動してきます。
1.新vCenter構築(DHCP
2.旧vCenterから新vCenterにデータ移行
3.旧vCenter停止
4.新vCenter起動
アップグレードはGUIの案内にそって必要な情報を入力していけば、後は裏で処理が走ってくれるので難しいことはありません。
それでは、まずステージ1の流れを紹介します。
installer.exeを実行すると以下のような画面が表示されるので、アップグレードを選択します。

次へを選択します。

使用許諾契約書に同意するをチェックし、次へを選択します。

アップグレード対象のFQDNもしくはIPアドレスとポート番号を入力します。

旧vCenterのユーザー名、パスワードと旧vCenterが動作しているESXiホストの情報を入力して、次へを選択します。

証明書に関する警告が表示されますが、はいを選択します。

新vCenterをデプロイするESXiホストを指定します。

証明書に関する警告が表示されますが、はいを選択します。

新vCenterの仮想マシン名とパスワードを入力して、次へを選択します。

デプロイサイズを「小」を選択します。

デプロイするデータストアを選択します。

新vCenterを接続するネットワーク、アドレス情報を入力して、次へを選択します。

入力内容を確認して、完了を選択します。

あとは自動的にデプロイが開始され、完了するとステージ2へ進むような案内が表示されます。

なお、私は、デプロイは正常に完了したものの、対象ネットワークのポートグループ選択を間違えてしまったため、管理インターフェイスに接続できない旨のメッセージが表示されてしまいました。

この後、デプロイされた仮想マシンの「設定の編集」からポートグループの選択を修正したところ、正常に管理インターフェイスに接続できました。
ステージ2へは、「https://192.168.1.231:5480/」にログインするとステージ2を続行することができるとあるので接続します。

インストール(ステージ2)

https://192.168.1.231:5480/」に接続するとセキュリティ警告が表示されますが、そのまま接続します。

ステージ1で設定した新vCenterのroot パスワードを入力してログインします。

ログインすると、以下の画面が表示されるので、アップグレードを選択します。

次へを選択します。

旧vCenterのユーザー名、パスワードと旧vCenterが動作しているESXiホストの情報を入力して、次へを選択します。

アップグレード前チェックの結果が表示されるので、一通り確認して閉じます。

新vCenterに移行するデータとして、「構成とインベントリ」を選択します。

カスタマエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)のチェックを外して、次へを選択します。

設定の確認を行い、バックアップを取得した旨のチェックを入れて、完了を選択します。

新vCenterのネットワークが有効になると、旧vCenterがシャットダウンする旨のメッセージが表示されるのでOKを選択します。

あとは自動的にセットアップが進行し、完了するとログイン画面が表示されます。

SSOのユーザー名、パスワードでログインします。

無事、GUIも変更となり、vCenter7.0にアップグレードされました。

このあと、vExpert用のライセンスを入力しセットアップは完了となります。

現状、ESXiホストは6.7、vCenterは7.0という構成で動作している状況となっています。
今後、ESXiホストを7.0にアップグレードする予定ですが、どうしても起動用USBメモリのアップグレードがうまくいかないので、7.0の起動用USBメモリを作成して、新たに登録しようかと思っています。
仮想マシンのデータストアは全て、iSCSI接続しているQNAPに格納しているので、ESXiホストでソフトウェアSCSI設定をすれば、全ての仮想マシンがインポート可能なのでそのほうが早いかなと思いました。
NSX-Tは再設定となりますが、こちらもアップグレードする予定なのでどうせなら、新規構築しようかとも考えています。

だとすると、vSphere8+NSX4にしてしまったほうがいいかなぁ。
NSXALBも22.1.xにアップグレードする予定だし。。。
自宅ラボのフレッツ光マルチセッション環境を、v6プラスはBuffaloからCisco891へ、ipv4はFortigateからCisco891へ切り替え、LANはHSRPで動かしたいなと、毎週末どうしようかなぁと考えています。
RTX1200のフィルター型ルーティングを使えば、1台でv6プラスもIPv4のどちらも接続できるようなのでこれも悩み中。
マルチセッション環境のベストな構成って何がいいのだろう。。。