ESXiホストにNSXをインストールする準備が整ったので、さっそく導入していきます。
なお、ホストへのインストールは、クラスタ単位でまとめて実施する方法と、ホスト単位で実施する2通りがあります。
NSX-Vではクラスタ単位でしか導入できなかったので、まずはホスト単位で導入後、いったんアンインストールしてクラスタ単位で導入してみます。
ネットワーク構成
ESXiホストへNSXをインストール
NSXを導入するクラスタおよびESXiホストを確認してみましょう。
[システム]ー[ホスト]ー[クラスタ]を選択すると以下の4つのクラスタ表示されますが、それぞれの用途から今回は、「Cluster_NSXT」の「esx26.home.local」のみにインストールしていきます。
- Cluster_Lab:サービス系クラスタ(NSXV、NSXT含む)
- Cluster_MGMT:マネージメントクラスタ(vCenter、NSX Managerなど)
- Cluster_NSXT:NSX-Tクラスタ ★今回はココを利用する
- Cluster_NSXV:NSX-Vクラスタ
インストールする対象の「esx26.home.local」に✅を入れ、「NSXの構成」を選択します。
NSXの構成が表示されたら、名前が「esx26.home.local」であることを確認し、次へを選択します。
「ホストスイッチの追加」を選択します。
各項目で以下の内容を入力し、追加を選択します。
VDSの選択:DSwitch
トランスポートゾーン:tz-overlay01
アップリンクプロファイル:uplink-double01
IPアドレスタイプ(TEP):IPv4
IPv4の割り当て:IPプールの使用
IPv4プール:TEP-Pool
チーミングポリ氏のアップリンクマッピング
uplink01:アップリンク1
uplink02:アップリンク2
追加すると、画面右に構成イメージが表示されるので、内容を確認して、終了を選択します。
しばらく待っていると、NSX構成が「成功」にとなりインストールが完了します。
なお、この時点では、NSX Edgeや他のホストを導入していないため、トンネルは「使用不可」となっているのが正しい状態です。
ESXiホストからNSXを削除
削除は、対象のホストを選択後、「NSXの削除」を選択します。
NSXの削除の画面が表示されたら、削除を選択します。
アンインストールが開始し、しばらくすると元の状態に戻ります。
クラスタへNSXをインストール
先ほどは、ホスト単位に設定を行ってインストールしましたが、クラスタ内のホストが多くなってくるとインストールの手間が増えるので、クラスタ単位でインストールすることで、クラスタに参加しているすべてのESXiホストにNSXを導入することが可能です。
クラスタ単位でインストールする場合は、事前にトランスポートノードプロファイルを作成し、それを適用する形になります。
トランスポートノードプロファイルの作成
まずは、[システム]ー[ホスト]ー[トランスポートノードプロファイル]から、「トランスポートノードプロファイルの追加」を選択します。
名前を「host-node-profile」と入力し、ホストスイッチの「設定」を選択します。
ホストスイッチが表示されたら、「ホストスイッチの追加」を選択します。
各項目で以下の内容を入力し、追加を選択します。
vCenterの選択:vcsa31
VDSの選択:DSwitch
トランスポートゾーン:tz-overlay01
アップリンクプロファイル:uplink-double01
IPアドレスタイプ(TEP):IPv4
IPv4の割り当て:IPプールの使用
IPv4プール:TEP-Pool
チーミングポリ氏のアップリンクマッピング
uplink01:アップリンク1
uplink02:アップリンク2
追加されたことを確認して、適用を選択します。
ホストスイッチが追加されたことを確認して、保存を選択します。