今年もこの時期がやってきました。8月26日から30日までの5日間、アメリカ ネバダ州ラスベガスで、VMware社の年次カンファレンスである「VMworld 2018」が始まりました。
初日のゼネラルセッションでは、VMware CEOのPat Gelsingerから新しいテクノロジーや興味深い内容が紹介されたので軽くご紹介します。
VMware Cloud on AWS をアジア太平洋地域に拡張
Amazon Web Services(AWS)のアジア太平洋地域(シドニー)リージョンでVMware Cloud on AWSの提供を開始され、来年のQ2には大阪リージョンでサービスがリリースされる予定であることこもと伝えられました。
すでにリリースされている東京リージョンのDR的な役割が担えるということで、今後のクラウドサービスの選択肢ととして幅が広がりました。
Amazon RDS on VMwareの発表
VMwareベースのプライベート データセンタ上で、AWSのRDSサービスが利用できるようになることの紹介がありました。AWS上でシステム構築を行ってきた多くの開発者にとって慣れ親しんだRDSが利用できるとあって、ますます普及していきそうです。
CloudHealth Technologiesの買収でVMware Cloud Serviceの拡充
CloudHealth Technologiesは、全世界で3,000の顧客を有し、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのクラウド環境全体にわたるクラウド運用プラットフォームを提供している会社になります。
このプラットフォームにより、顧客はネイティブなパブリック クラウドに関するコスト、利用率、セキュリティ、パフォーマンスを一元的に分析、管理できるようになり、パブリッククラウドの課題である、コスト、リスク、オペレーションの非効率さ解決することが可能になります。
NVIDIA+VMware、Project Concord
高度な仮想デスクトップ基盤(VDI)のワークロードを稼働させる環境を提供していることなどが紹介されました。また、ブロックチェーン技術のオープンソースプロジェクトである「Project Concord」を発表されました。既存ブロックチェーンの欠点であるスケーラビリティに関する問題を解決することができるエンタープライズ向け分散型インフラストラクチャの技術のようです。
他にもいろいろな発表がありましたが、時代の流れにあわせて日々進化していることを実感するすばらしい内容でした。