2021年11月1日に、VMwareとDell Technologiesは、Dellが保有するVMwareの株式の過半数をスピンオフすることで独立会社になりました。
もともと、VMwareは独立したソフトウェアベンダーでしたが、Dell傘下になった際に、
VMwareとDellの関係が強化され、市場において有利に働くのではと思いましたが、そのようなことは、我々SIerからは感じず、HP、Lenovo、NEC、富士通、日立といった他のサーバ製品を提供しているベンダーと変わりありませんでした。
とはいえ、なんとなく特定のメーカー配下にVMwareがいるというのは、違和感があったので、今回、Dellから独立して、フラットな立場になったというのは、良いことかなと思います。
デルの会長兼CEOであるマイケル・デルも、今回のスピンオフについて以下のようなコメントしており、VMwareとの関係も引き続き良好なのでしょう。
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By spinning off VMware, we expect to drive additional growth opportunities for Dell Technologies as well as VMware, and unlock significant value for stakeholders.
VMwareのスピンオフによって、デルおよびVMwareはさらなる成長機会を得るとともに、ステークホルダーのみなさまにも大きな価値をもたらすだろう
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とはいえ、いまやAWS、Azure、Googleといったクラウドベンダが、自社のデータセンターで、サーバやネットワークを用意し、その上で、クラウド基盤のソフトウェアを稼働させ、様々なサービスを提供するといったモデルを提供しはじめており、それらを垂直統合することで、低コスト、高性能、多機能を実現しています。
これからは、クラウドベンダとも協業して新しいサービスモデルを提供していくことが必要だと思うので、そこに期待しましょう。