ネットワークエンジニアのITブログ

長らくネットワークで生活してきましたが、ここ数年クラウドとサーバー系に触れる機会が増えて、日々成長しています。最近のお気に入りはNSXALBとGoogle Cloud。

Nested ESXi準備とNSX-Tのインストール

Edgeに続き、Nested Esxiを準備して、ESXiホストにNSX-Tをインストールしていきます。NSX-Vでは、クラスタ単位でしかインストールできませんでしたが、NSX-Tでは、クラスタに加え、ESXiホスト単位でもNSXのインストールができるようになりました。ここでは、ESXiホスト単位のインストール方法で実施したいと思います。トランスポートノードプロファイルを利用したクラスタ単位のインストールは、別途ご紹介したいと思います。

説明範囲

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Nested ESXiの準備

1.Cluster20を新規に作成し、esxi23、esxi24を準備します。まずDatacenterから新規クラスタを作成します。クラスタ内にESXiを複数用意してvMotionを可能とするため、EVCは有効にしてください。私の環境では、intel®"Sandy Bridge"Generationまでがサポートされていたので、これを選択します。DRSは必要に応じて有効化してください。
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2.Datacenterから新規仮想マシンを選択します。
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3.仮想マシン名は「esxi23」とします。
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4.コンピューティングリソースは、Cluster10のesxi21とします。この時点では、Cluster20には1台もESXiホストが登録されておらず選択できない他の出、一時的にCluster10に配置します。
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5.ストレージの選択はそのままで、NEXTを選択します。
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6.互換性の選択は、ESXi6.7以降を選択します。
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7.ゲストOSを選択では、ゲストOSファミリを「その他」、ゲストOSバージョンを「ESXi6.5以降」を選択します。
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8.ハードウェアのカスタマイズでは、CPUを4vCPU、メモリ16GB、ハードディスクを100GB、新規ネットワークを4つの構成とし、DPortGroup_ALLを選択します。DPortGroup_ALLのセキュリティ設定は事前に承諾にすることを忘れないようにしてください。
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Nested構成のESXiでは、CPUのハードウェア仮想化を有効にしないと正常に動作しないと忘れずにチェックしましょう。
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CD/DVDドライブでは、ESXi6.7のISOイメージを読み込むようにします。
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9.設定の確認をしてFINISHを選択します。
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10.デプロイが完了したら、電源をONにするとインストール画面が表示されるので、ESXiのインストールおよび初期設定(IPアドレス、ホスト名、ドメイン名)を実施します。ESXiのインストールおよび初期設定方法は、以下の記事を参考に実施してください。同様にesxi24のインストールも実施します。
hironw.hatenablog.com

Cluster20へのESXiホスト追加

1.esxi23の準備ができたら、Cluster20に登録し、VSSからVDSへ移行します。クラスタ登録手順およびVSSへの移行は以下の手順を参考にしてください。同様にesxi24の移行も実施します。
hironw.hatenablog.com
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ESXiホストへのNSX-Tインストール

1.NSX Managerの「システム」の「ノード」から「ホストトランスポートノード」を選択します。管理元から「vcenter31」を選択するとCluster10、Cluster20が表示されるので、Cluster20にある「esxi23.home.local」にチェックを入れ、「NSXの設定」を押下します。
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2.ホストの詳細は、対象のESXiホストを確認して、次へを選択します。
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3.NSXの設定では、スイッチのタイプを「N-VDS」、モードは「標準」、名前は「nsxHostSwith-overlay01」、トランスポートゾーンを「tz-overlay01」、アップリンクは2つであるため「uplink-double01_esxhost」を選択します。
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また、TEPを固定IPアドレスで割り当てるため、固定IPリストを「192.168.2.23/24」uplink01をvmnic2、uplink02をvmnic3を選択し、終了を押下します。
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4.インストールが完了すると、NSX構成が成功となり、NSXバージョンがNSX Managerと同一のものとなります。トンネルが使用不可となっていますが、まだオーバーレイネットワークを作成しておらず、VMがいないので問題ありません。同様にesxi24もインストールを実施します。
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以上でESXiホストへのNSX-Tのインストールは完了となります。